−   発達障害等による適応障害、不就労等、様々な生きづらさを抱えている方々とそのご家族の生活をサポートする   −


法人案内

法人設立の目的

   近年、教育機関では、発達障害、あるいはその周辺にいる生きづらさを抱える若者が急増しています。 
   「いじめ」「不登校」の体験、それに加えて二次的な障害等を抱えている場合、対人関係の不安や複雑な履修システムの中で孤立化し、再び不登校や中途退学になってしまう場合もあります。
   また、卒業しても、社会の中で安定した職業生活や人間関係を維持できず、「ニート」や「ひきこもり」になる方も増えています。
   私たちがこれまで出会った学生の中にも同じような傾向をもつ若者がたくさんいます。彼らは一生懸命がんばりすぎて空回りしてしまったり、ちょっとしたつまづきで自信を失ってしまったり、不安への対処ができず動けなくなってしまいします。
   しかし、彼らと関わっていて実感することは、素直で真面目で一生懸命で不器用であるということ。
   そして悩みながらも夢や希望を持って未来を見つめている若者であるということです。
   私たちは、彼らとの関わりを通して次のような支援の必要性を実感しています。
   「人との関わりで失った自信を人と関わることで回復し、自分らしさを取り戻せるような場所を確保すること」
   「中学・高校から様々な体験・経験を積み、自分に合った進路を明確にしていけるような機会を得ること」
   「進級、進学、就職、そして就職後の生活も含めて、孤立化しないようなセイフティーネットを構築すること」
   特に、人間関係のトラブルなどで学校や職場を離れてしまった時は、自分でもどうしたらよいのかわからなくなっている場合が多く、安心感をもって助けを求められる場所が必要です。
   住み慣れた地域社会の中に、切れ目のない支援を提供する場所があれば、ご本人やご家族が孤立化せずに将来へ向けて取り組でいくことができるのではないでしょうか。
   私たちは、そのような支援の場を創りたいと考え、「クロスオーバー大和」を設立いたしました。
   これまで培ってきた知識と経験、そしてネットワークを最大限活用し、ソーシャルワーカーとして生きづらさを抱える方々の支援を行っていきたいと考えております。


代   表   理   事              豊   田   宗   裕
                                     (聖徳大学心理・福祉学部教授)
業 務 執 行 理 事             薄   葉   寿   恵
                                     (管理者・社会福祉士・精神保健福祉士・保育士)
理              事                宮   脇   文   恵
                                     (特定非営利活動法人 日本地域福祉研究所 研究員)
                                     (宇都宮短期大学 人間福祉学科教授)(社会福祉士 )


名前の由来

   「クロスオーバー」とは「異なる分野の物事を組み合わせて新しい物事を作り出すこと」を意味しています。
   世代や文化・国籍など、様々な違いを持つ一人ひとりが社会の中で共に生きていくためには、互いの違いを認めあい、理解しあっていくことが必要です。
   そして、「クロスオーバー大和」のトレードマーク「オリーブ」の花言葉は「平和」と「知恵」です。
   「クロスオーバー」を実践するためには、平和的であること、そして、多くの方がたの知恵と協力が不可欠といえます。
   生きづらさを抱えながら社会的支援を受けることができない方々が、「クロスオーバー大和」で互いに認め合えるようなプログラムや交流の機会を得ることで、新しい何かを創り出せる場所でありたいと考えています。
   なぜなら、そうした経験の積み重ねが、未来を創りだす大きな原動力になるからです。
   クロスオーバー大和を利用される方々が、ともに認め合い、ともに考え、ともに成長し、それらを糧に人生の新たな一歩を踏み出していくことを願っています。


運営方針

   クロスオーバー大和は、利用される方々が安定した日常生活または社会生活を営むことができるよう、療育の機会、学習の機会、就労の機会、その他の活動の機会を提供し、社会生活力の向上に必要な支援や、その他の便宜を行います。
   また、支援の実施にあたっては、利用される方の意思及び人格を尊重して、常に利用される方の立場に立ったサービスの提供に努めるとともに、地域との結び付きを重視し、市町村、他の障害福祉サービス事業者その他の保健医療サービス及び福祉サービスを提供する方々との連携に努めます。